【歴史】現代アフガニスタンをつくりあげた数百年の外国との戦い

カブール市にある遺跡

アメリカ合衆国がアフガニスタンからタリバン勢力を追い出した20年後、彼らはまたアフガニスタンの地へと戻ってきた。米軍が撤退を決定したすぐさま、タリバン勢力はあっというまにアフガニスタンの各州を支配下におさめ、世界中はその速さに驚嘆した。

だが、この米軍とタリバンのアフガニスタンをめぐった争いは、ここ300年のアフガニスタンの歴史からみると単なる一幕でしかない。

アフガニスタンがそれぞれの部族を統一し王朝が形成されたのは1747年だ。それ以後、アフガニスタンの歴史は外国との戦争で常に形作られてきた。

19世紀、地政学的な覇権争いからロシアとイギリスはアフガニスタンをめぐって戦争を始めた。3度の戦争でロシアの進出を食い止めたのち、イギリスは1919年にアフガニスタンからの撤退を決め、アフガニスタンはようやく独立することができた。

その60年後の1979年、再びソ連がアフガニスタンへ侵攻し約10年に渡る戦争の末、数百万人のアフガニスタン人と1万5千人のソ連兵の犠牲を残して争いは終結する。

そして2001年、ニューヨークとワシントンDCで起こった9月11日のテロの3週間後、アメリカとイギリスは、アフガニスタンのタリバンが隠れていたとされるビンラディンの訓練基地に空爆とミサイル攻撃を始めた。

この数百年にわたる外国との闘いは、現代アフガニスタンを形成するひとつの側面といえるだろう。

Source: National Geographic

https://www.nationalgeographic.com/history/article/how-centuries-of-strife-shaped-modern-afghanistan

コメントを残す